nikkie-ftnextの日記

イベントレポートや読書メモを発信

味わう #かがみの孤城 |「だって、こころちゃんは毎日闘っているでしょう」(ネタバレあり)

はじめに

㊗️再 開 城🙌 nikkieです。

とっても大好き1な『かがみの孤城』がスクリーンに帰ってきます!(5/26(金)〜)
それを祝して、久々のアニメ全振りエントリ!
かがみの孤城』で語りたいところをネタバレありで語っていきたいと思います。

まっさらな状態で作品(映画・小説)を楽しみたい方は、ここで引き返すのを強くオススメします。

目次

2023/05/26〜 『かがみの孤城』が特別上映で帰ってくる!!

原恵一監督による完全オリジナルで新たに製作したスペシャル映像「かがみの孤城の前と後」を本編に加えて初上映します。

さらにドルビーシネマ版もあるんだって!

入場者プレゼントも! よろしければ劇場へ

オススメの予告編です。

ではそろそろネタバレありです。
まずは映画のネタバレから

「だって、こころちゃんは毎日闘っているでしょう」

学校に居場所をなくした主人公、こころちゃん。
そんなこころちゃんを見守る喜多嶋先生のセリフです。

閉城の日フィナーレイベントのベストシーン募集企画で、第2位に選ばれています。

選ばれたシーンについて當真さんは「喜多嶋先生の一番好きなシーンで、このセリフは自分を認めてくれたと感じて、すごく私は好きです。(略)

このセリフ、ほんとにいいんですよ。毎回込み上げるものがあります😭

こんな記事も😭

(追記 2023/06/05) 本予告 1:22から聞けちゃいます!

(追記終わり)

脱線:ファンクラブ

私も...入る...😭😭

ここからは原作小説のネタバレもあります

闘っている

喜多嶋先生の「闘っているでしょう」という言葉までの文脈ですが、

  • こころちゃんは少し前に母親から「『こころちゃんが学校に行けないのはこころちゃんのせいじゃない』と喜多嶋先生に言われた」と聞いた
  • このシーンでは、こころちゃんから喜多嶋先生になぜ「学校に行けないのはこころちゃんのせいじゃない」と言ってくれたのかを質問
  • それに返した言葉が「だって、こころちゃんは毎日闘っているでしょう」

小説を読むとひしひしと伝わってくるのですが、こころちゃんは自分が学校にいけないことを結構気にしている・不安に思っているんですよね。
世の中の"普通"を外れてしまって、自分はどうなるんだろう、と。
その不安に押しつぶされそうになる中で、喜多嶋先生からかけられた言葉が「こころちゃんは毎日闘っているでしょう」なんですよ。
この言葉に含まれた肯定、ここにこころちゃんも、観ている私も、救われた気になるのです。

闘ってきた記憶が、先生の言葉と共振する。胸が震える。(上 Kindle版 p.224)

このシーンの演技について、フィナーレイベントレポートより

また當真さんの演技について原監督は「涙をこぼす直前の、声が潤んだ感じがとてもよかったです。こういうシーンは、生身の人間の安定しない感じが撮れるとリアリティーが出る、綺麗に演じてもらわない方が人間らしいと思ってOKにすることがあります。」と當真さんのリアルな演技を絶賛しました。

ココロチャン...😭

「闘う」に関して、原作にだけあるセリフ

原作を読んで、非常に味わい深いな〜と思ったのが、喜多嶋先生のこちらのセリフ

「闘わなくても、いいよ」(下 Kindle版 p.33)

テノヒラクルー!? ではありません

時系列としては、3学期にみんなで登校した際です2
ショッキングなことが重なり、保健室で気を失ってしまったこころちゃん。
目を覚まして喜多嶋先生と会話するのですが、その中で喜多嶋先生から発されます。

映画で強く印象に残った「闘っているでしょう」😭
その上で原作には「闘わなくてもいい」という言葉もあるんです。
あなたはいま懸命に闘っている、頑張っている、でも闘わなくてもいいんだよ、と。

真意はここにあるのかなと思います。

闘わないで、自分がしたいことだけ考えてみて。(下 Kindle版 p.34)

こころちゃんが闘うきっかけは内発的なものではなく、外発的なものです。
本当に必死に、折れそうになる心を奮い立たせながら闘っているのですが、それを肯定した上で、自分がしたいことを優先していいんだよと導く。

今の私の理解は、外発的な動機に取り合わなくてもいい、スルーしてもいい、それよりも自分がしたいこと(内発的な動機)を優先しよう。
私の中で繋がったのは、「反論するより専念」です3
また、自分の心の声に耳を傾ける4、自分の人生を生きる5ってことなのかな〜とも思います

終わりに

ベストシーン第2位の「だって、こころちゃんは毎日闘っているでしょう」について、原作小説で増した深みを語ってきました。
「闘っているでしょう」(全肯定)からの「闘わなくてもいいよ」(導き)
映画で喜多嶋先生はめっちゃいい先生という印象でしたが、原作を読んでいっそういい先生だと感じ入りました。
読んでて胸が温かくなります...

今回紹介したように、映画『かがみの孤城』は原作小説で補完されると私は考えています。
映画がよかったという方には、原作小説がとってもオススメです!(大きな感動に本当に包まれるから、みんな読んで!)

ほかにもまだまだ語れることが浮かんでいますが、それはまたの機会といたしましょう。

(2023/05/26追加)特別上映は劇場一覧が別だと気付きました!

現在はU-NEXTで配信中、6月には円盤が出ます!

P.S. nikkieと『かがみの孤城

とっても大好き🤗