nikkie-ftnextの日記

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#アイの歌声を聴かせて はいいぞ 🤖🎤🎼

はじめに

わたしが幸せにしてあげる!
めっちゃいいですよね、nikkieです。

残タスクもありますが、PyCon JP 2021の会期が終わって解き放たれています。
今回は最近イチオシのアニメ映画を紹介します。

目次

アイの歌声を聴かせて

10/29公開、『イブの時間』『サカサマのパテマ』の吉浦監督の作品。

ポンコツ“AI”とクラスメイトが織りなす、爽やかな友情と絆に包まれたエンターテインメントフィルムが誕生! 1

ポンコツAI シオンの秘密ってなんだろう? むしろMLOps的には、ポンコツAIなのにリリースした意思決定やパイプラインの実装が、私、気になります!」と思いながら観に行ったところ

めっちゃいいぞぉぉおおおお😭😭😭

吉浦監督の作品は初めて見たのですが、ぶっ刺さりました。

すべてを知った上で見ると、全部辻褄が合って鳥肌がヤバいんです!!

(シオンを見て、私は私を幸せにしようとしているんだろうかとも思ったり・・)

気になった方はぜひお早めに劇場でご覧ください!

「秘密はね、最後に明かされるんだよ」

(※ネタバらすわけではありません)

2回めを鑑賞した後の帰り道、脳内で結びついた別の話があります。

それが、『世界は贈与でできている』の4章「16時の徘徊」です。

  • 認知症の母親が毎日16時に外へ出ていってしまう(徘徊)
  • 息子の男性が外出を止めようとすると、暴力をふるわれる
  • ベテラン介護職員に相談。職員は母親の兄にヒアリング
  • 職員が母親に「今日は息子さん、幼稚園のお泊り会で帰ってきませんよ」と伝えると外へ出ていかなくなった

母親は「徘徊」という行為ではなく、「息子を迎えに行く」という物語の中を生きていたのでした。

息子からは母親の行動が不合理と見えていました。
介護職員が不合理の中の合理性に気づきます。
(『世界は贈与でできている』ではここから「贈与」について論じられます2

不合理と見えていたものが合理的として捉え直される構造、これが「『アイの歌声を聴かせて』でも共通している!」と思ったわけです。

サトミやクラスメイト、観客の私たちにとってシオンの行動は不合理です。
だから「ポンコツ」という評価を下すわけです(予告でも仕向けられています)。
ところが、最後に明かされる秘密、それによってシオンの行動の合理性に気づきます。
「これで全て合点がいく」私は鳥肌が立ちました。

終わりに

このブログとしてはおそらく初のアニメガタリでした。
『アイの歌声を聴かせて』、これはほんとにもうすごいので、しばらく劇場に足繁く通うことになりそうです。
会期が終わったタイミングで思いっきりハマれる作品に出会えたのは僥倖ですね。

気になった方はぜひ、劇場へ!!