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イベントレポート | YAPC::Japan::Online 2022、刺激的なトークがいくつも聞けました #yapcjapan

はじめに

いえーい! 3/4,5開催の YAPC::Japan::Online 2022、楽しかった! nikkieです。

#yapcjapan の参加ブログ、小出し作戦を展開中です。

今回はトークの感想です。

目次

Perlは入門レベルですが、飛び込みました!

YAPC::Japan::Online 2022を知ったのは、2021/12/10のイベント振り返り Meetupです。
karupaneruraさんから、Japan.pm 2021について、ふりかえりの共有がありました。

(少し脱線)2日目(3/5)にはピザハットさんのピザが届きましたが、実は、MeetupのPyCon JP 2021振り返りの中で共有したものなんです!
当日はTwitterにピザの写真がいっぱい投稿され、YAPC参加者の皆さんも楽しまれているのを目撃し、感激していました。
感想ブログを拝見し、ピザの話題を見かけるたびに、顔をほころばせています。

YAPC自体は「YouTubeに面白いLTがある!」と知っていて1、イベント振り返りを機に飛び込むことにしました。
タイムテーブルを見て「Perl以外のトークもあり、なんだか楽しそうだった」というのが理由です。
(結果的に飛び込んで大正解だったと思います!!)

印象深かったトーーク!

Perl以外のトークを中心に(LTのブラッシュアップをしながら)聞きました。

私が勝手に登壇資料をまとめたものがこちら2

印象深かった2本を紹介します。

フロー効率の向上から始める開発生産性の高め方 モブワークを沿えて

面川さんによる、開発生産性についてのトーク
個人的ベストトークです!👏👏👏

副題にあるモブワークが注目されますが、モブワーク以外のラクティスを重ね合わせて開発生産性を高めているのが素晴らしいと思いました。

slide=20より

  • 技術面:継続的デリバリー
    • 「トランクベース開発でビッグバンリリースを防ぐ」
    • など
  • チーム面:心理的安全性

私はXPに馴染んでいるのですが、プラクティスの重ね合わせがXPの考え方に通じているように感じられ、成功例として気付きが多かったです。

面川さんの参加ブログに登壇後記もあります。

話せなかったことの共有もステキです。
モブワークのつらみ」を読んで、「やはりシルバーバレットではないんだな」と認識したり、 「1人で作業したいときもある。人間だもの」から裏トークで聞いた「同じ人でも日によってモブワークしたくないこともあるので、柔軟にしていた」という話も思い出しました。
そして、裏トークであった「ステッパーのリンク、共有してください」も実現している!😆

エンジニアの個人ブランディングと技術組織

はてなさんの事例共有!

暗黙知やフロー情報を、技術勉強会でまとめて放流し直す」という点に興味を持ちました。
個人のアウトプットも社内に流通させるべく、技術を使って実現している点がとても興味深かったです!👏

技術記事かどうかは「技術ワード 200 個ぐらいについて正規表現でマッチした個数で判定」しているとのこと。
単語境界を工夫!

上記のブログには、「ブログの URL を入れると技術記事のみの title, url が帰ってくる API を用意」もあったので、このブログで試してみました。

$ curl -G -d url=https://nikkie-ftnext.hatenablog.com https://tech-entry.onk.ninja/entries | jq '.'
[
  ...,
  {
    "title": "声をPythonに聴かせて(後編:対処し、マイクの音声でも「変じゃないよ」)",
    "url": "https://nikkie-ftnext.hatenablog.com/entry/my-first-shion-python-speech-recognition-part2?utm_source=feed"
  },
  ...,
  {
    "title": "おうちで楽しむ #アイの歌声を聴かせて (ミュージカル曲篇)",
    "url": "https://nikkie-ftnext.hatenablog.com/entry/ainouta-music-list?utm_source=feed"
  },
  ...,
]

おー👏 直近の「ありがとう、新宿ピカデリーさん」は入ってないですね(📣このブログはアイうたファン活動する技術ブログみたいですよ!!)
抜粋したアイうたの記事は「エンジニア」といった語を含んでいたからヒットしたのかもしれないですね。
発表スライド22にありますが、たしかに「偽陽性があっても、Slackにノイズがたまに流れる程度」ですから、この判定ロジックは素晴らしいと思います!
どんな正規表現なのか、私、気になります!

LT面白かった!

めちゃくちゃ楽しませていただきました😂

aaa.pl

($a == 1 && $a == 2 && $a == 3) をtrueとして評価する多種多様な方法を紹介!😂

「やり方は一つじゃない(TMTOWTDI: There’s More Than One Way To Do It.)」を存分に浴びました👏

Perl詩を味わう

Perlは文学!!

Perlのキーワード、650もあるんですね!(キーワードの少なさが売りのPython3とはぜんぜん違って面白い!)
例えば、studyというキーワードがある!!study - Perldoc Browser

豊富なキーワードで味わい深い文学的な表現ができます👏(これがホントの文芸的プログラミング)

Tシャツに書かれたコードを読む

コードが書かれているだなんて、Tシャツ、ステキすぎじゃないですか!!

Tシャツに書かれたコードは、TMTOWTDI

Acme::Bleach で「漂白」されたコードの読み解き方法、お見事でした👏
私はこういうの大好きです!

トークを聞いての感想

ハッカー

Twitterに流れてくる発表資料を見て思ったのが、Reveal.jsの利用率が高い!ということ。
発表資料のアップロード先を自分で用意する姿勢にも、ハッカー感を感じます4

sphinx-revealjsユーザで、TwitterでOGP画像出す設定は自作5した身からすると、「すごい!このスライドもOGP画像きれいに出ている!どうやってるんだろう」と、すごく興味を惹かれました。

例えば以下、Reveal.js + Hugo による例ですが、OGP画像の設定の仕組みやGitHub Actionsまわりなど、自分の参考にしたいですね。

こういうの覗けるの最高だなって思います。ありがとうございます!

トークの他にも、Tシャツといい、川柳ジェネレーターといい、YAPC随所にハッカーを感じました。

多様性

「やり方は一つじゃない」という哲学を持つPerlというのもあってか、「多様性」という語を見聞きする機会がPyConよりも多いように感じました。

上で紹介した面川さんの参加ブログより

テックカンファレンスは他にも参加しましたが、YAPCは器の広さ、つまりオープンな雰囲気が他のカンファレンスよりも大きいと思いました。

songmuさんのキーノートより
https://junkyard.song.mu/slides/yapc-japan-online-2022/#72

多様性: 「変な人」を直ぐに排斥して欲しくない

多様性が言語化されていることもあってか、色んな話6が聞けて大変刺激的でしたし、Perl入門者でも受け入れてもらえたように感じて楽しめました。

終わりに

飛び込んでみた #yapcjapanPythonコミュニティとは空気感が全然違って、私にはとても刺激的な2日間でした。
会期が終わった後もスライドや実装を覗いて刺激を受けています。
2日間本当にありがとうございました!

YAPC::Japan::Online 2022については全3回で語り尽くしました。
あとはLT登壇報告(Perl入門の感想)もアウトプットしてみたいなと思っています。

話題は変わって、別の言語のカンファレンスに行くという機会は、4月にもあると知りました。
4/9(土),10(日),11(月)開催のPHPerKaigi 2022ハイブリッド開催とのことです!
タイムテーブルを覗くと、t-wadaさんやそーだいさんのトークがある・・🤤

YAPCで大活躍されてたuzullaさんが、クーポンを共有されてます!
ありがたく使わせていただきましょう。

それではまた、どこかの(オンサイトかオンラインの)カンファレンスで!🖐

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  1. YAPC::Japan 運営ブログに「登壇資料まとめ」として記載いただき大変恐縮です。ありがとうございます。 YAPC::Japan::Online 2022 感想エントリーや登壇資料などまとめ(更新中) - YAPC::Japan 運営ブログ

  2. https://docs.python.org/ja/3/reference/lexical_analysis.html#keywords

  3. songmuさんキーノートにも「自分の道具を自分で作る古式ゆかしきハッカー仕草」とありました ref:https://junkyard.song.mu/slides/yapc-japan-online-2022/#3

  4. アウトプットネタとしてストックされています。sphinx-revealjsいいと思うので、皆さんに使ってほしく、筆を進めねば・・

  5. 過去のPyCon JPの例ですが、「Python関係」という縛りがあります。 ref: PyCon JP Blog: PyCon JP 2021 トークプロポーザルのレビューの観点を共有します | Review perspectives of talk proposals of PyCon JP 2021 今回のYAPCのようなラインナップは私が参加したPyCon JP 2018〜2021では実現していないと感じますね(どちらがいい/悪いと言いたいわけではないです)