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ばんくしさんによる「ゼロから作る自作 Python Package Manager 入門」がほんとよい! 写経を積みます

積ん読宣言エントリです。
ざっと一読した感想を述べています。

目次

エムスリーテックブック5(技術書典15)

2023年11月に頒布されました

第6章 「ゼロから作る自作 Python Package Manager 入門」

上記のエムスリーさんのエントリより

この課題がどこから来ているのか、どのように解消されようとしているのか、そして開発者としてどのように貢献していけるのかを、実際にPackage Managerのlock、install、run、build、uploadのようなサブコマンドを実装して行くことで知っていく章になります。

ばんくしさんには2023年10月のみんなのPython勉強会でも話していただきました1

そこでPythonのパッケージマネージャーはsimpleと知り

このたびようやく積んでいた中から手に取ったのです。
(直近Ryeをテーマに登壇し2、私の読む準備が整ったというのもあると思います)

ざっと一読した感想は、やはり「王」でした

「今やるべきは、批判者を嗜める事ではなく、開発と規格化を進め、批判者の中から この状況を解決してやろうと粋がる本物のハッカーを見つけ仲間にすることだ」(reddit r/Python より)(p.70)

読者の皆様を Python Package Manager 開発者の 1 人として手を挙げられる 存在とすべく (p.70)

私が何より期待するのは、こういった「作ってみた」を機にものづくりで挑戦する人が 増える事です。(p.122)

題材選びが見事すぎますね。
自身が詳しく関心がある領域であることに加えて、読んだ方の中からPythonを取り巻く環境に提案できるように惜しみなく知見を伝授しています。
こういう形のアウトプットがあるのかと脱帽しますし、このあり方がマジで王だなと思いました。
これはどう考えてもですよ

組合せてパッケージマネージャー

ライブラリを組合せていくことでパッケージマネージャーが作れることが示されます。
時間を作って写経したいっ!!(うずうず)

名前を見かけたことがあったpackagingなのですが、パッケージマネージャーを作るときにかなり重宝する存在でした。

そしてPythonの依存解決の現状を知りました。
「こんな課題があったんだ〜」と現状の理解度がめちゃめちゃ上がります。

「課題結構致命的じゃない?」とも思ったのですが、私はPythonが好きなのでむしろ燃えますね🔥

終わりに

エムスリーテックブック5の「ゼロから作る自作 Python Package Manager 入門」をざっと一読しての感想でした。
Python Package Managerが直面する環境の現状も、自作方法も、余す所なく解説されている印象です。
読者をエンパワーするこのアウトプットは本当に王だと思いました(憧れる...)

それでは次回、Python Package Manager自作してみたシリーズでお会いしましょう。
Pythonで実装はもちろん、Rustでどうやるか考えてみたいな〜(やるぞ!)

P.S. 最近のばんくしさん

みんな、#m3_morning をチェックだよ!


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