はじめに
頑張れば、何かがあるって、信じてる。nikkieです。
11/25に参加したプロポーザルの書き方についての勉強会のレポートをお送りします。
ものすごく素敵な勉強会だったので、後で見返すために感じたことを備忘録としてまとめていきます。
勉強会の概要
「プロポーザルの書き方を学ぼう」登壇の技術を勉強する会 - connpass
カンファレンスへの登壇を申し込む際に必要な「プロポーザルの書き方」をテーマにした勉強会を開催します。
以下のような方に参加いただきたいと考えています。
- 何度か勉強会で登壇したことがあり、カンファレンス登壇を目指している方
- カンファレンスに登壇したことがあり、プロポーザルの書き方をさらに良くしたいと考えられている方
開催後ですが、興味のある方へ
ハッシュタグ #engineers_lt で当日の流れが終えるほか、
各セッション内容は写真/動画撮影され、後日任意の媒体にて公開させて頂きます。
とのことですので、楽しみに待ちましょう!
以下には各トークの備忘録(感想含む)が続きます。
エンジニアに幅広く刺さるセッション内容の考え方 / @kondoyuko
翔泳社でデブサミにも携わっているゆうこりんさんのトーク。
カンファレンスの類型の解説があり、「カンファレンスってそれぞれ持ち味があるんだな」と認識しました。
深く関わったこともあり、カンファレンス=PyConをイメージしがちなのですが、技術を限定しないデブサミなどのカンファレンスもあるのですね。
標題の考え方については、以下の記事 + αで5つ紹介
- 特定の技術がテーマでも、幅広い対象者をイメージしてほしい
- 勉強したことではなく、取り組んだことを話してほしい
- カンファレンス以外でも知る機会があるため。デブサミでは勉強は求められていない
- 勉強より個人活動のほうが期待される。更に上は業務
- セッションの独自性・メッセージを明確に
- トレンドの技術(例えばサーバレス)だけでは差別化が難しい
- 独自性として、案件の例。来場者は刺激を求めている
- なぜあなたがその話をみんなにしますか?
- トピックを話すのに自分がふさわしいという理由
- 案件で関わった経験、コミュニティで知見を広げた、など
- SIerでいろいろな案件を経験したというのも理由になる
- 同人誌を書いた、ブログで情報発信→クオリティの期待
- テーマとの親和性があるときれい
- 来場者もテーマを意識
まとめでは、「売れ線(集客できるトーク)を狙うだけが公募ではない」として、「自分だから言えることを発信しよう。このトークはあなたのセッションが多くの方に伝わるきっかけになれば」と結びました。
求めているものや来場者の実際の期待を明文化するというのは、PyCon JPにも提案してみます。
カンファレンス主催者から見たCfPとプロポーザル / @hiro
OOC主催の@hirodragon112さんによる、主催者にとってのCfP応募の意味の共有トーク。
hiroさん自身はプロポーザルの提出経験はないとしながらも、めちゃくちゃエモくて、すごく背中を押された発表でした!(スライド公開が待たれます→11/28 @sogaohさんのレポートで知り、追加しました)
プロポーザルとは
スタッフにとってCfPはとにかく嬉しい!
応募という行為に喜ぶ
- カンファレンスは箱を作っている
- カンファレンスの名前に価値はない
- コンテンツがない限り成立しない
- 大規模だと自前でコンテンツを用意できない。自前が全て面白いかはわからない
こんなことをやったらどう?という企画がプロポーザル
プロポーザルとスポンサーの応募がスタッフ活動の支え。
箱に価値を与えてくれる
「自分なんかがプロポーザルを出していいのだろうか?」「見劣りしたら恥ずかしい」
自分の中の考えは、アウトプットした瞬間に評価される。プロポーザルもそう
問いに対して:出していけないなんてことはない。
枠があるので、来たものから取捨選択はする。質の担保はカンファレンス運営がやる。
運営が価値があると思った。だから発表者は見劣りのようなことは気にしなくていい。
話したいことを出そう
今の時代、検索すれば分かる。その人は何をやってきて今何を喋りたいのかを来場者は知りたい
OOC採択基準の案
選考で気にしようと思っていることとのことです
- 質の良い順に上から取るわけではない→したら同じようなものが並ぶだろう
- いいプロポーザルは概要まとめ力があるということ。だからプロポーザルがすべてではない
- 実際、目を引くプロポーザルはある
- 偏りたくない
- 知名度は影響がある(聴衆が求めていそう。最後に使う基準)
- 絶対ここで登壇したいという熱意
- とにかくこれを語ってみたいという想い
- 70億いたら自分と同じことを感じる人間がいる。つまり聞きたい人がいる。後は熱意
プロポーザル・アンチパターン 〜採択されないプロポーザルの特徴から学ぼう〜 / @fujisaki_hb
タイトル、概要、プロフィールについてアンチパターンを紹介するトーク。
July Tech Festaなど多くのカンファレンスに携わっているそうで、説得力がありました。
犯していたものもあり、身を切られてもいました 笑。
まとめスライドをプロポーザルを出す際のチェックリストとして用意していただきました!
プロポーザルを出す際に、度々見返したいなと思います。
登壇者の発言が広まるので、運営側としては「プロフィールを確認してどんな人がわかっているほうがいい」というのは思いもしませんでした。
概要のアンチパターン:不確定要素について
#engineers_lt
— nikkie (@ftnext) 2019年11月25日
懇親会で聞こうと思うのですが、
登壇駆動開発って運営側からすると懐疑的なんでしょうか?
アンチパターン「不確定要素がある」
具体的な表現として、予定や現在検証中
を聞いて、プロポーザル出すまでに一通り開発しておくのがいいのかなと思いました。
US PyConも懐疑的と明言
懇親会でfujisakiさんに質問してみたところ、
カンファレンスの立ち位置によるのでは。
手を動かした発表が期待されるカンファレンスなら当日までの開発も許容されるのではないか重要なのは、プロポーザルに中途半端感を残さないことではないか。
本の企画で出す目次と同じ。ある章は一から調べて書くこともある。
調べるところが残っていたとしても、プロポーザルとしてはやりきっている状態が望ましいと考える
とのことです。
参考になります。
回答ありがとうございます!
私自身はカンファレンス駆動開発をプロポーザル駆動開発に代えて試してみて、かかる負荷や、プロポーザルの温度感を探ってみます💪
個人やサークルとして応募する CfP、あるいは その思い切り / @lulzneko
会社名ではなく所属サークル名で、デブサミをはじめ数々登壇されてきたラルズネコさんによるLT。
重要なのは中身で、会社名の有無で採択は決まらないと強調されていました。
サークル名でドメインを取ってメール受信ということもできるのですね。
12月の技書博に向けてEverlasting Diary立ち上げたわけですし、今後やってみよう。
感想
懇親会では、PythonつながりでNimを教えていただいたり、atmarketに週次で連載している方とつながれたりと大変刺激をいただきました。
CfPに興味ある人が集まった会ということで、様々なアウトプットの経験のある方が多く、勉強会で上がったモチベが更に上がりました。
#pycon_shizu や #ooc_2020 のプロポーザルを準備していきます!
また、PyCon JP 2020にも関わっていくので、他のプロポーザルの事例もアイデア出しに活用させていただきます。
勉強会後のテンションで書ききったのですが、私の認識違いがありましたら、コメントやTwitterでお知らせください。
登壇者、運営者、参加者の皆さま、そしておいしい食べ物・飲み物や素敵な会場で勉強会を盛り上げてくださった、forkwellさん、ソニーさん、Sansanさん、誠にありがとうございました!!
#engineers_lt
— nikkie (@ftnext) 2019年11月25日
forkwellさんのLT、流れるようですごかった。勉強会の内容も取り入れていてサービス精神豊富!
今回は素敵な勉強会を支えていただいてありがとうございました!#また出たなForkwell#また来てねSony
#engineers_lt
— nikkie (@ftnext) 2019年11月25日
sansanさんのTech BlogはPythonの記事も充実していて参考にさせていただいています。以下の連載みたいな、入門 + αの内容が個人的には嬉しいですhttps://t.co/uEpkLrkUd0
毎日更新ってすごい!