はじめに
ばーん!1 nikkieです。
カンバンを扱った本2冊の読書ログです。
目次
nikkieとカンバンのはじまり 『カイゼン・ジャーニー』
カンバンを知ったのが『カイゼン・ジャーニー』!
ですが、改めて紐解いてみると、思わぬことが判明したのです...
「タスクボード」のこと、「カンバン」と誤解していた
『カイゼン・ジャーニー』のはじめは、主人公が1人で改善を始めていきます。
仕事のやり方を改善するためにまず見える化として、4つのプラクティスが紹介されます(第2章)。
そのうちの1つが「タスクボード」。
「第6話 境目を行き来する」で取り上げられます。
どうやら私は「タスクボード」を「カンバン」と認識していたっぽいのです。
タスクボードと紹介されるのは、3つのステージで構成されたボードです。
- TODO
- DOING
- DONE
主人公は自分のタスクを付箋紙に書き出して、タスクボードを使い始めます2。
「カンバン」と「バリューストリームマップ」
「カンバン」が紹介されるのは、「第18話 チームのやり方を変える」。
ここではバリューストリームマップと合わせて紹介されます。
カンバンの例は書籍の図2-18にあります。
3つのステージで構成された「タスクボード」とは異なり、さまざまな状態(ステージ)があることが見てとれます。
僕たちは、自分たちのワークフローを表現するボードを用意しました。(Kindle の位置No.2891-2892)
この書き出しで始まる段落、もう1冊を通してカンバンの理解が深まると、本質を言い得ているなと気づきました。
これからのnikkieとカンバンのはじまり 『カンバン仕事術』
オライリーさんから出ている『カンバン仕事術』。
オライリー書籍といえば表紙の動物ですが、『カンバン仕事術』では家康です!
まだ読み始めですが、カンバンのエッセンスが詰まっているな〜と感じます。
またアジャイル開発関連の話題と豊富につながりがあるように感じられ、読んでいて楽しいですね。
カンバンの原則
2章で紹介される3つの原則。
- 見える化
- WIP制限
- 流れの管理
このうち「流れ」というのがピンとこなかったのですが、続く章で解説される中でちょっとずつ分かってきました。
カンバンと「流れ」
カンバンはバリューチェーン全体を仕事がすばやく流れるようにするものだ。(p.53 2章)
カンバンが扱うのはワークフロー(仕事の流れ)だったのです!
ワークフローを常にカイゼンし続けるためにカンバンが導入されます。
それを踏まえると、原則は以下のように言い換えられるのではと思います
- ワークフローを見える化
- 仕事を流すためのWIP制限
- ワークフローが流れている、よりすばやく流れるようにするための管理
「流れ」については7章で詳しく取り上げられます。
「流れ」の理想は、一個流し、トヨタ生産方式のjust in time。
流れているとは、在庫(ムダ)を抱える必要がない状態という理解です(車を1個単位で作れたらヤバいですね!)
カンバンでワークフローを可視化し、仕事を流し、さらにjust in timeに近づくようにカイゼンしていきたいという考えが裏にあるのですね!
終わりに
私、カンバンのこと、何も知らなかったんだね...
- 『カイゼン・ジャーニー』で知ったのは「タスクボード」
- 「カンバン」も紹介されている
- 『カイゼン仕事術』で「カンバン」で実現したい世界観を知る
- ワークフローを可視化し、仕事を流し、さらにjust in timeに近づける!
ハードウェアの製造と違って、ソフトウェアではそもそものワークフローが見えないわけですよね。
そのワークフローをまず可視化し、そして流れとして尖らせていくというカンバンの世界観は興味深いな〜と思いました。
こころを押さえられたと思う3ので、自分の文脈に読み替えて試行錯誤してみよう!