はじめに
『アイの歌声を聴かせて』(通称:アイうた)、Blu-ray & DVDが発売です!!🎉
さらに、レンタル配信&デジタルセル配信も始まりました!!🎊
酒盛りならぬ芦森じゃああああああ!!🍷(ルネッサ~ンス)
テンションがおかしい1ですが、この記事は、アイうた円盤発売・配信開始アドベントカレンダー 27日目(最終日)の記事です。
アドベントカレンダーの最後に何を書くかいくつか考えた末、なんでこんなにアイうたが好きになったのか、それを語ってみようと思いました。
目次
『アイの歌声を聴かせて』とは
詳細な説明はアドベントカレンダーシリーズの中で書いた以下に譲ります。
今回の記事で肝になるのはストーリーの中の
「シオン(※試験中のAI)はクラスでいつもひとりぼっちのサトミの前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。」
という部分です。
結論:私がアイうたにハマった理由
アイうたでは、人を幸せにしようとするAI(シオン)が描かれます。
監督も「ポジティブに振り切って描いた」と語っていらした記憶があります。
一方、私は(仕事でAIに携わっていますが)AIがポジティブに語られる場にはほとんど遭遇してきませんでした。
事象は後述しますが、AIは人類の脅威としてネガティブに語られることが多かったです。
そういったネガティブな論があることを分かりながら、アイうたではポジティブに極振りしたAIが描かれていると思います。
サトミを幸せにしようとするシオンの行動やそう行動する秘密、これらを見て私はそれはそれは感動しました(上記の記事をどうぞ)。
(フィクションとはいえ)「AIってこんなポジティブに捉えられるんだ」「人を幸せにするAIってめちゃめちゃ素敵!」「私が普段手を動かしていることも人を幸せにするAIに繋げられるかもしれない」とポジティブなAIシオンに完全に魅せられてしまった2わけです。
出会ってきたネガティブなAI観
『機械との競争』
コンピュータとの競争に人間が負け始めていることこそ、雇用が回復しない真の原因であると主張
原著の『Race Against The Machine』は2011年発売。
「AIによって雇用が奪われる」を指摘した草分け的な一冊と認識しています。
なお、この本ではAIと競争するのではなく協働することを提言しています。
例えば現在では将棋AIの方がプロ棋士より強くなりましたが、研究でAIを使って、それが人間の指す将棋に活きていますね(藤井聡太五冠が顕著かと思います)。
「The Future of Employment」
2013年のこちらも「AIに仕事が奪われる」を指摘しています。
総務省|平成30年版 情報通信白書|職業の変化から引用すると
英国オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士は、米国において10~20年内に労働人口の47%が機械に代替可能であると試算をしている
47%という数値(約半分)はなかなかインパクトがあり、また、日本で試算したバージョンもあり(49%)、センセーショナルに取り上げられたと記憶しています。
(ぶっちゃけ、この言説がある中での就職活動は個人的にめちゃめちゃやりづらかったですね。就職できても技術によって不要とされる不安がついて回るのです ><)
『人工知能 : 人類最悪にして最後の発明』
2015年、ダイヤモンド社刊の翻訳書。
手元の帯には「2045年 AIは人類を滅ぼす」。
印象に残っている主張を大雑把に言うと
- 人類が人類より賢いAIを作り出したときに、果たしてそれを制御できるのか
- 制御できると言い切れないならば、人類より賢いAI開発は危険ではないか
という感じです。
終わりに
2010年代に深層学習(ディープラーニング)が登場して人工知能(Artificial Intelligence: AI)の性能が一気に向上したことで、「AI」は世間の注目を集めるようになったと見ています。
注目を集めるAIに対して、「仕事を奪う」「人類を滅ぼす」といった言説は、(賛同できるかはおいておいても)AIへの不安を表しているのかもしれません(それを含めてAIという語がここまで普及したのは結構すごいことのように思います)。
私が出会ってきたAIについての言説のほとんどはニュートラル〜ネガティブ寄りだったのですが、『アイの歌声を聴かせて』、ここで描かれたポジティブなAIは衝撃でした。
「こんなポジティブに捉えられるんだ」という気付き、そして「自分のやっていることの先に、人を幸せにするAIがありえるかもしれない」という希望が、現在はモチベーションになっています3。
ポジティブに描かれたAIシオンや景部市の様子を浴びるために鑑賞、気になるところは手を動かしてみる、こんな形で私はアイうたにハマっています。
アドベントカレンダーは一区切りですが、アイうたに関してはまだまだ語り足りない感じがあるので、今後もたびたび記事を投稿予定です。
P.S.アイうた円盤発売・配信開始アドベントカレンダー
コミュニティの皆さんに盛り上げていただき、27日分の記事が出揃いました。
皆さま誠にありがとうございます!
まとめ & お礼記事は別途用意します。
とっても愛がこもっていると思うので、今後は一人でも多くの方に届いたら嬉しいです。
このブログで紹介していなかった20日目以降(と一部のリンク)をここで挙げます(スプレッドシートをぜひご覧ください!):
- 7/20, 22, 24 つりはとさん
- 7/21, 26 しーなさん
- 26日 https://twitter.com/sikatanaisi/status/1551592544508968961 (21日もここからたどれます)
- 7/23 マナさん https://twitter.com/manatee_iroiro/status/1550495977269649408
- 7/25 らぷちゃさん https://note.com/rapturhythm3/n/n64faf724a9fd
今回紹介した本は古いですしオススメというわけではないですが、もし気になるという方がいたら以下を覗いてみてください。