nikkie-ftnextの日記

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US PyConのトークプロポーザルガイドラインに目を通したところ、プロポーザルを早めに出せばチャンスと気づきました

はじめに

頑張れば、何かがあるって、信じてる。nikkieです。
先日のPyCon JP コンテンツチーム作業日でUS PyConのプロポーザルガイドラインの存在を知りました。
こちらに目を通したところ、US PyConで採択されやすいプロポーザルがおぼろげながら見えてきました。
読みながらとったメモの共有という形でブログ記事にします。

:英語の読み間違いがあるかもしれないので、利用は自己責任でお願いします。
「本当に?」と思うところがあったら、ぜひ原文を確認してみてください
(私が間違えていたら指摘していただけると助かります)

前提

US PyConとは

アメリカで開催されるPythonのカンファレンスです。
詳しくはgihyoのレポートをご確認ください1
第1回 US PyConへの道,1日目キーノート「Pythonこの10年」,注目セッション~日本からのLT参戦:世界最大のPythonカンファレンス「US PyCon 2019」レポート|gihyo.jp … 技術評論社

2020年はカンファレンスを4/17〜19で開催予定です。
2019/12/20 (AoE)までトークプロポーザルを受け付けています2

トークプロポーザルガイドライン

従うとより採択されやすくなるという案内と理解しています。

ガイドラインを読んでのメモ

全般的なこと

  • トピックについて
    • 最近ワクワクしたこと
    • 始めた時に教えてほしかったこと
    • 遅かったりイライラさせられたりしたことで同じ問題に取り組む後続のPython使いへ伝えたいこと
    • 開発者としての経験だけでなく、 記事やブログやツイートもプロポーザルの源となる
  • 誰でも話せる。スピーカー補助の有無はレビューでは無視される
  • メンタリングを新規導入

Good Idea

よい(採択されやすい)プロポーザルにするためのTIPSと受け取りました。

  • プロポーザルを早く出す。レビューチームはプロポーザルをよくしたい
  • 具体的に誰向けか(「Python使い」よりも詳しく)、参加者がトークを聞いて得られるものは何か(トークで何を知ることになる?)
  • 話すことの一覧、時間の見積もり(ざっくりどこに何分か。45分のトークを30分にする場合はどこをどう変えるか)
  • 対象は広く。広い(多くのPython使いに関係する)ほど採択されやすい。自作したパッケージについて話してもいいが、十分に周知されているか確認して
  • 関係するソースコードやブログ記事、ビデオなどリンク添付
  • 過去のPyConの登壇のスライドやビデオのリンク添付

Bad Idea

こういったプロポーザルは採択されないというメッセージと受け取りました。

  • インフォマーシャル(=商品について詳細な情報提供)は避けてください
    • 課題を解決したという共有で聴衆に得るところがあるのは望ましい
    • プロダクトの使い方はNG
  • 不完全なコードでのプロポーザルは避けてください
    • カンファレンス駆動開発には懐疑的
  • 私たちのプロジェクトの状況のトークは避けてください(よく準備されており、聴衆にあるものがあればOK)
  • 詳細なプロポーザルを書いてください(プログラムチーム全員が知っていると思わないで)

感想

「PyCon JPとはたいぶ違うな」という印象です。
「カンファレンス駆動開発には懐疑的」というのは耳が痛いです😣

多くのPython使いに関連するトピックほど採択されやすいというのは、個別具体的な事例より抽象化を好むということだと思います。
PyCon JPは個別具体的な事例が多いと思うので、US PyConの持ち味なのかもしれません。

狭き門だと思うのですが、早めに出すと"巨人の肩に乗れ"そうなので、11月は(他にも手を出してはいるのですが)US PyConの優先度を上げていきます。

  • 早い提出へのフィードバックやメンタリングと、揉んでもらういい機会3
  • 台湾、シンガポールと海外に出て、「今のPythonを取り巻く状況でここが問題じゃない?」という課題意識がある
  • US PyConに向けて登壇先回り開発を進めていけば、US PyConでは採択されなかったとしても他で使えるアウトプットの準備ができそう

終わりに

発表したいと思っている人に対して、「こういうふうに考えてみてよ」という、まさしくガイドラインだと思います。
今後は登壇先回り開発&アウトプットを進めつつ、行き詰まったら、案内されたリンクの中から以下の2つを読んでみます。

それでは!


  1. 更に詳しく知りたい方は、US PyCon 2019 Debrief Session - 資料一覧 - connpass もどうぞ

  2. ref: PyCon US

  3. フリーライドするんじゃなくて、今回メンタリングに申し込む以上は、長期的にはメンタリングする側に行こうと思います